空売りの方が稼ぎやすい『本当の理由』 それは人間心理をついているから

「買い」より「空売り」の方がメリットが多く、勝ちやすい事実とは?

 

相場の世界において、空売りはすでに利益を上げるための投資手法として広く認知されていますが、実際に空売りをしている投資家はまだ少数です。

 

空売りには、現物買いでは得られない数々のメリットがあるにもかかわらず、です。

 

こういった事実は、余り語られていないと思います。

 

しかし、空売りを毛嫌いし、現物の買いしかしないのは、自ら儲けのチャンスをつぶしているのと同じで、

飛行機で例えるなら片方のプロペラだけで飛んでいるような危険な状況なのです。

 

では、なぜ私がこれほど空売りをおすすめするのか、その理由を3つ 紹介します。

 

理由1、下落相場でも利益を上げることが可能のは当然「空売り」

 

どれだけ経験豊富な株式投資のプロでも、買い一辺倒のスタイルだけでは、下落相場で利益を上げるのは至難の業です。

 

しかし空売りを使えば、株価が高い時に売って下落した時に買い戻すことにより、株価の下落局面でも利益を上げることが可能です。

 

買いだけの場合に比べて、利益を上げるチャンスが2倍に増えます。

 

また、「相場の下落による保有株の値下がりリスクを少しでも抑えたい」

 

と いう人は、日経225やTOPIXに連動するETF(上場投資信託)を空売りすれ ば、相場の下落による保有株の値下がりリスクを軽減できます。

 

理由2、塩漬け株を担保として利用し、取り引きできるシステム

 

空売りを使えば、個人投資家の一番の悩みの種である「塩漬株」を担保とし て利用できます。

 

現物取引のみの場合、一度塩漬け株を作ってしまうと、株価の値上がりを待っている間は売却することができません。

 

また、思ったように株価が上がらず、もし保有している株が連日安値を更新している時でも、ただ見ていることしかできません。

しかし、空売りを使えばこの状況を打破できます。

 

保有株を担保にして空売りをすれば、相場が下落して保有株が値下がりしても、「空売り」した取り引きの分で、利益を得ることが出来ます。

 

大きな評価損となって、売るに売れなくなってしまった塩漬け株も、空売りの担保として有効活用できるわけです。

 

わたしも過去、売れずに困った銘柄を、空売りの担保にして、損失を補填した経験がありますよ。

 

理由3、「空売り」の方が時間的にも早く、安定的に儲けやすい

 

そして、空売りをすすめる最も大きな理由が、実は「買いより空売りの方が儲けやすいから」なのです。

 

株の値動きは、チャートを見れば分かりますが、上昇よりも下落の動きの方が強く、スピードも上昇よりも下落の方が早くなる傾向があります。

 

そのため、買いよりも空売りの方が安定して儲けやすく、短期間で利益を上げるチャンスがあります。

 

相場の世界では、政治や景気に関する好材料で株価が上昇することはあっても、

その好材料で投資家が我先にと買いに走って暴騰がずっと続くような状況はなかなか来ません。

 

しかし、世界情勢不安や予期せぬ会社の不祥事、業績の下方修正などの、いわゆる「悪材 料」が出ると、

投資家は先行き不安から我先に売りに走り、「パニック売り」が起こ りやすいのです。

 

パニック売りは、相場が暴落している時だけに発生するのではなく、
右肩上がりが続いていた銘柄に大口の売り注文が出た時など、株価が好調な時にも発生することがあります。

 

相場が急変している時や、株価が暴落している時など、
投資家がパニクって、アタフタしている時こそ、空売りはその効力を最大限に発揮するのです。

 

空売りが儲けやすいカラクリは、大衆心理の逆をいくから

 

「買いより空売りの方が儲けやすい」と言われても、あなたはすぐには信じられな いかも知れません。

 

しかし株式相場において、上昇よりも下落の動きの方が強く、上昇スピードよりも下落スピードの方が早いことは、

専門家による⻑年の研究によって実証されている紛れもない事実なのです。

 

「いやいや、相場が上がるか下がるかの確率は1/2、勝率は50%ではないのか?」

 

と疑問 に思うかもしれませんが、

相場はそんな単純なものではありません。

 

 

相場は「人間の心理」が作っており、

実は、上昇している時と下落している時で は、人間の心理は全く違うわけです。

 

人間は「得するよりも損したくない」という根本的な心理をもっている

 

あなたは「プロスペクト理論」をご存じですか?

 

「プロスペクト理論」は、2002年ノーベル経済学賞を受賞した行動経済学 における理論で、ダニエル・カーネマンとエイモス・ドベルスキーによって 考案されました。

 

「プロスペクト理論」とは、損失を回避しようとする人間の心の動きのこと で、簡単に言えば、

 

「人間は利益を得ることよりも損をしたくない思いの方が強い」

という 心理を持っていることを主張しました。

 

人間は、

・利益を得られる状況では、利益を逃すリスク(=損失)を回避する

 

・損失を被る状況では、リスクを負ってでも損失を回避する

 

・損得が分かれる状況では、利益を得ることより損失を被ることに敏感になる

 

という傾向があります。

 

株式投資するときの大衆の心理とは

 

それでは、次のような投資の場面において、人間はどのような行動を取るのでしょうか。

 

例えば、買った銘柄が値上がりし、含み益の状態になっている場面です。

 

利益になっているので、心理的には余裕があるわけです。

 

また、売り注文が多く、株価が下落したり、急騰した直後に値を戻したりする場面を見ると、今度は急に不安になりますね。

 

これは、過去に何度も、

「もう少し早く利食い売りしておけばもっと儲かったのに!」

という経験をしているためです。

 

こうした過去の苦い経験が脳裏をかすめ、

 

「とにかく目先の利益を確保したい!」

 

と早めに利食いをしてしまうのです。

 

 

では今度は逆に、買った銘柄がすぐに値下がりし、含み損の状態になっている場面ではどうでしょうか?

 

最初は手数料分ぐらいのマイナスだったのに、その後下落トレンドが続きズルズルと値を下げている時や、

あるいは買った直後に株価が急落してしまい、大きな含み損になっている状態です。

 

こうした場面では、人は「なるべく損失を出したくない」という気持ちが先立ち、

 

「もう少し待てば、株価は戻るだろう」

 

「できれば建値まで戻ってほしい」

 

「せめて半値まで戻ってほしい」

 

という希望的観測に頭の中を支配され、損失に耐えて、損失を回避し始めます。

 

その結果、許容範囲をはるかに超える含み損状態になっているにもかかわらず、

少しでも損を減らそうとしてなかなか損切りができず、結局身動きが取れない状態に陥ります。

 

こうして、損切りできないまま⻑期保有した株が「塩漬け株」となってしまうのですね。

 

あなたは、そういう経験は、

もう二度としたくないはずです。

 

 

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